◎虹が架かったら

虹が架ったら
君を誘おう
雨で潤う街並みを
通り抜けて

そうだ
君が可愛いと言った
雪の様に白い子犬に
道案内を頼んで
海の見える
僕等が見付けた秘密なあの丘に
行こう

初めて君を抱きしめた
あの丘へ

僕等に残された
若さと言う時間は
あまりにも少ないから
思い立ったら吉日の勢いで
(僕等がお互い綺麗だと
 鑑賞できる感覚があるうちに)
あの丘から見える
夕日を眺めよう

素敵な風景に胸がいっぱいになったら
再び抱き合おう
またここに来れた喜びと
再び抱き合う相手が
君である事に
幸せを噛み締めながら

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