光りの粒子が君の髪で遊ぶ時
その髪に触れられずにいて
光沢ある風が君の瞳に恋する時
その瞳から慌てて目を逸らした
見てはいけない 触れてはいけない 瞬間がある
見てしまったら 触れてしまったら
抑えきれずに感情が 暴れ出してしまうから
君に惚れた瞬間に 気付いた
何もかも失う覚悟がないのなら
感情は殺さなければと
傾国はいやだ
傾国はいやだよ
少ない財産 ちっぽけな名誉 腐りきったこの体
全て投げ出したい気持ちを
この気持ちを知るはずも無い君に…
(渡す術は星の数程あるのに…)
見ているだけの恋(初めから無にしておけば)
願いが叶わない恋(切なさも後悔も感じはしない)
ふられる美学も 心押し殺す美学も
たくさん学んで来た
何時までたっても
恋と言うのは厄介で
ごくたまに そうごくたまに
心を機械仕掛けの 鋼鉄の処女にしたいと 願ってしまう
哀れなこの心にどうして恋心など植え付けた
愛と美を司る女神よ