君の声に惹かれ
君の瞳に恋し
君の髪に魅せられて
光り輝く未来を共に
崩れ始める現代を越えて
君の誕生から始まった
過去から受け継ぐ記憶の欠片を
拾い集めながら
水晶の雨を薔薇の香りに
熱い吐息を赤葡萄の洋酒に変えて
雨雲の切れ間から見え隠れする紅月を
(それは誰の物でもないはずだけど)
凛と輝く美しい君に捧げよう
君の全てに心奪われた
少し抜け殻気味の僕だけど
どうか どうか
繋いだ手を今は ほどかないでいて
冷たい風が吹き荒ぶ
寂し過ぎるくらいの夜だから
君の乳房に安住の地を感じ
君の仕草に僕の全てを解放し
君の優しさに包まれて
今は何も話さないで
ただ静かに
君の顔を見つめさせて