凍えそうな手を
握ってくれたのは
そう
大地のような愛と
厳しい貴女の優しさでした
陰鬱な雨に気温は弱り
静かに動く季節は回り
貴女は綺麗に時代を飾り
私は静かに魂きらり
破れそうな心を
見つめてくれたのは
ああ
空のような愛を
惜し気もなく渡す
白い貴女でした
春風は今日も愛を運び
遠い地で花は喜び
貴女は無性に全てを学び
私はやはり心綻び
(めをそらさずにきいて
せかいはしずかにしずくをおとし
ひとはよるにはなをさかせ
あしたはあけがたにゆめをまわし
わたしはひとりことばをつむぎ
あなたはあたたかいねどこであくび
まわりまわるよじかんのおあそび
こたえがみえないみらいのなかで)
凍えそうな手も
破れそうな心も
貴女に静かに預け
私は力強く歩き続け
答えが見えない夜は明け
吐く息白く
目覚めは素早く
命は尊く
愛は 深く……