貴女が煌いた
秋風の吹く 静かな夕闇の中で
(それはまるで星の様に)
貴女が瞬いた
寒風吹き荒ぶ 緩やかな明け方に
(それはまるで星の様に)
震えるは
乳房にも似た
貴女の優しい生
何度も何度も触ろうとしても
掴めない その尊さに
何時までも見詰めるままで
荒野の様な生活を
潤してくれたのは
貴女の寝息 貴女の頬 貴女の体温
触れて触れて 気も触れて
貴女しか 見えなくて
貴女を追いかけ
履き忘れたこの足に
心の距離と言う名の硝子片
否応無く 突き刺さる
此の身が朽ち果て
消え去る哀れな宿命としても
幾星霜の時代の波
越え揺らめいて
貴女を想う気持ちは強く強く
北極星の如くに
光り輝き
何時までも何時までも
貴女の心へ寄り添う夢よ
どうか今夜も我が身を温め
貴女の煌き探す力を
与え給え
示し給え
貴女の煌き
貴女の瞬き守る為に