貴女の暖色に
胸を温めながら
震える手にそっと
伝えた厳しい優しさ
私は何時だって
貴女を見詰めながら
淡い夢を思い描いて
静けさが満ちる
この冷静な最中
胸を締めるのは貴女の優しさ
それが私を何度も
深い闇から引き上げた
優しく響く貴女の声に
甘味料の様な
味をせしめた時に
私の頬に熱い
切なく鳴り響く泪を
貴女に通じるこの道に
そっと打ち水の様に
撒いてみる
例えそれで何も変化が無くとも
有限の空を見詰めて思う
貴女の中の宇宙で
そっと眠りに就きたいと
寒い風が吹き荒ぶ今
私の心は春色で満たされ
嗚呼 これが愛なのかと
思いながらそっと
天を仰ぐ
貴女の暖色に
胸を温めながら
じっとこの想いを
狭い胸の中で
巡らせる