◎桜

舞い散る桜の華に包まれ
貴女は今まで以上に素敵に輝く
取り留めのない事実と
果てしない愛情の始まり

(私は貴女から視線を外せない)

時間の進みが緩やかになり
二人は時間の間を擦り抜けて
そっと微笑み合う
遥か昔から続く優しさを引き連れて

(私は心から幸せを感じて)

見えない繋がりを信じ
貴女が震えながら私の
心に触れたその時に
世界は色彩を無くし
二人だけが静かにくっきりと
暖かい暖色に包まれる

(私は言葉を選べない)

踊りだした心の楽園
貴女は優しく微笑んで
私の罅割れた心を包んで
高く高く誰も邪魔できない

桜の咲き誇り
桜の花びらの絨毯が
どこまでも続くあの優しい世界へと
導いてくれる

(私は貴女を深く求め)

無言の中の微笑が
貴女の歴史を光らせて
私はそっと涙ぐむ
ここに安住の地があったのだと
微かに匂う幸せの
桜色の世界の中で

(私は貴女が全てで
 貴女が私を導いて
 私は貴女が暖かく
 貴女が私を包み込む
 私は貴女が…
 貴女が私を…)

桜の華
舞い散る中で
永遠の美と永遠の優しさを
奏でる貴女に
今 手を差し伸べる

静かにそっと…
緩やかにそっと…
桜の匂いに
背中を押されて

この詩に感想を書く          一つ上に戻る