優しい風に揺られて
無限の時の中
無防備に眠る
稚児の様に 稚児の様に
貴女の深い胸元で
貴女の深い微笑みの端で
居心地は涅槃
心は愛情の波に巻かれ
朝日の出の様な清々しさに
微笑みは自然
私は何度
その場所を求め
沢山の場所に通っては
真紅の泪を流してきただろうか
溜め息の嘆きを零しては
心を漆黒の沼に
沈めてきただろうか
やっと やっと
命の安息を求める場所に出会い
薄汚れた命は浄化を願う
壊れた心に残された
最後の灯火が
激しく明滅を始めた
そうそこには
貴女が静かに佇んで
普遍の優しさと
虹色の未来を抱えながら
貴女の子守り歌に
貴女の吐息に
全てを預けながら
私は眠る
貴女の揺り篭に収まりながら