始まりの鐘が鳴り響き
変化していく浪漫の焚き火
見目麗しいそれに
感情の起伏は見えず
狂い出した落胆に
ただ美の女神を重ねている
風景が軽く歪みだし
愛憎が竜巻
見えない闇の模倣さながらに
絶えず震える魂は
究極の美の先の
憂いばかりを見詰めている
何が答えなんて解る訳がないが
それでも自然の中で
脱却させられた
美の造花の様な微笑みに
見え透いた過去帳を
溶かし込んだ
若かりし下落心
完全なる躍起と
不完全なる勃起に
答えを求める振りで
完売していく未来の構図の先の雅楽
消え掛けた淡い恋心すら
鮒の餌にならずに
襲名した弦楽器を鳴らすかのように
際限なく泣き喚く
嘘と本音の舞踏会
何かに縛られる心地よさと
縛られない事への
疑念と後悔の爆裂に
今日も美は優しく答える
お前なんて屑鉄の玩具
お前なんて宵闇の男根と