◎極たまにこの命

極たまに
魂が抜け殻になり
貴女の笑顔の雫を
一つ二つと数えながら
ゆっくりと夜に溶けて
この命を崩してしまおうかと

極たまに
孤独だった頃の自分に連環し
貴女の泪の風を
一撮み二撮みと零しながら
ゆっくりと朝に再生する
この命を燃やしてしまおうかと

極たまに
この命を崩してしまおうかと
この命を燃やしてしまおうかと
ふと思い立ちながら
貴女の全てを
言葉か何かで繋ぎ
静かに鑑賞するその余裕が
酷く苦しくなる時もあり

極たまに
そう極たまに
発狂の一歩手前で貴女の笑顔に包まれて
この命を滅してしまおうかと

なんて狂った振りをして
ふざけてみたりするのです
(変った思考の遊びなんです)
(変った思考の漫談なんです)
(変った思考の雷鳴なのです)
でも安心して下さい

この命は結構透明で
質感がかなりあるので
貴女がそんな時に
抱き締めてくれれば良い子になって
静かに眠りますので

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