私の寝床が叫んでる
貴女の体温と息遣いが
聞けないと
私は深夜に貴女の
優しい眼差しに
どこか懐かしい感傷と
取り止めも無い緩やかな優事を
想い出しては疲れ果てた古い枕に
泪の華を咲かせてる
何かもっと伝えたい欲求と
広がり続けるこの想いを乗せて
貴女に触れられない
この夜の距離に胸が乾く
潮の引いた夜の海岸のように
そうして感じる
貴女のいない夜が
こんなに心細い不安な夜と
こんなに熱い涙腺が奏でる夜と
私の寝床が叫んでる
いいやそれは
私の心が涕いているから
貴女の体温と息遣い
遠くて遠くて
聞こえないと
拙い想いと遣る瀬無い夜の
深淵の狭間で
今日も詠う
冷たい寝床で
貴女を待ち侘びながら