貴女に愛されないのなら
貴女の笑顔を愛でる
この目を潰してしまいましょうか
だって視界に貴女がいたら
とても辛いから
貴女に愛されないのなら
貴女の声に聞き惚れる
この耳を壊してしまいましょうか
だって貴女の声はとても
優しすぎるから
だったらいっそ
貴女を抱き締めた
この体を焼いてしまいましょうか
だって貴女は私から
離れたのだから
ある詩人は言う
愛するものがいなくなったら
自殺するしかありません
と
私の中で荒れ狂う
貴女への想いは
簡単に理性や世界や宇宙を飛び越えて
貴女には見えないけれど
でもしっかり貴女に届けている
愛情と激情の波動を
空しい限りに精一杯に
嗚呼 いっそ
貴女のその指に収まる
金剛石にでもなって貴女を
静かに彩っていたい
貴女に愛されないのなら
せめて貴女を彩る指輪にでもなって
静かに同じ時を過ごしたい
永遠に永遠に
地に埋葬されるその最後の時も