優しい日々達と
緩やかな時が
静かに終わりの笛を吹き鳴らした時
きっと二人は別々の
幸せの扉の前で深く礼
後悔や悲哀よりも
どこか新たな世界を
見詰めるお互いの眼差しの
準備が用意できていて
凍えるよりも
悲しむよりも
何故か安堵と決意の風が
強く強く頬を撫でた
きっと必要な時だったんだねと
何となく納得しつつ貴女の優しさに感謝
何となく決意しつつ自分の決断に拍手
たまたま
歩むべき道が
進むべき道が
少しだけ重なったけれど
きっと離れるべき道だったのだと
桃色の酒を飲みつつ
静かに回想妄想黙祷
流れた日々に哀悼
迎えに来た日々に拍手
決意を交わした日に抱擁
別離の道を見つけた日に祝辞
優しい日々達と
緩やかな時が
静かに終わりの笛を吹き鳴らした時
きっと二人は別々の
幸せの扉の前で深く礼