凍えた想いに
囚われた振りを演じて
涕き叫んだ 昨夜に
埋葬した悲恋の杯
空虚な姿勢に
賄う事ができなかった
胸の岩窟を 早朝に
火葬した嘆きの酒
切実な逆境に
抗いながら吐き出した
赤い泪水を 宵闇に
水葬した哀れな肴
怠惰な孤独を
噛み砕きながら笑った
闇になる体 悠久に
空葬した虚偽の我
空になった
身も心もどこか
見世物小屋を
強弁に語るには
あまりにも落ち過ぎて
掴めるはずの優しさを
含有する日々に
背を向けた
甘い虚勢
空虚だったな
ただ空虚だったな