◎恋愛奴隷

酔わせて
貴女の笑顔に
狂わせて
貴女の優しさに

責め立てる
この胸の中の想いが
今日も激しく暴れ回っては
私を突き上げる
果てし無く
果てし無く

嗚呼 貴女の中で
ただ惰眠を貪りながら
平穏に生きていたい
それだけなのに

どうしても貴女は
私を掻き乱す
時に 台風の様に(その眼差しは危険極まりない)
時に 津波の様に(その吐息は致死量極まりない)
時に 雷雲と共に(その手つきは拷問極まりない)

成す術も無く私は
貴女の正当なる虜だから

嗚呼 お願いだ
この胸の中で
生命の源流を司る
熱い想いをどうか
冷やしてくれないか

恐怖も焦燥も悲哀も絶望も
もう何も何も要らない

だから
今だけはそっと
酔わせて
貴女の笑顔に
狂わせて
貴女の優しさに

私は純粋なる正当な
貴女の虜だから

この詩に感想を書く          一つ上に戻る