貴女が笑わないから
私は笑うのです
貴女の笑顔が少しでも
輝くのなら
貴女が真剣だから
私は手を差し伸べるのです
貴女の夢が少しでも
前進するなら
貴女が涕かないから
私が涕くのです
貴女の悲しみが少しでも
和らぐのなら
貴女貴女と求めながら
実は貴女の中に見え隠れする
私を見つけ様としてたり
私は私はと呟きながら
実は私の中で優しい寝息を零す
貴女を再現しようとしたり
意外と勝手な論理と思考が毎回
手に負えない食い違いを
呼び寄せてしまうけれど
そうやってこうやって
一つ一つの恋愛の年輪を創り出して
美味しい洋菓子になったりして
少し空想が強すぎましたね
だから私を現実に導いて下さい
貴女の温もりが灯る
その手とその唇と
その優しい眼差しで
貴女が笑わないから
私は笑うのです
貴女の笑顔が少しでも
輝くのなら
貴女が真剣だから
私は手を差し伸べるのです
貴女の夢が少しでも
前進するなら
貴女が涕かないから
私が涕くのです
貴女の悲しみが少しでも
和らぐのなら
そうして私は
貴女を静かに待っているのです
暗い岩窟の中で
眠るように
眠るように