貴女が滴る欲望に
紅蓮の嫉妬は猛々しく
今宵も寝床で
爆発する
嗚呼 貴女の手が
私を卑しい獣属に貶めて
炯炯と笑うのだ
心が欲しいと哀願すれば
太太しく微笑みながら
雁字搦めなこの心を
ただただ愛撫
天国とか地獄とか
既にのべつまくなしで
与える心の変温
嗚呼 貴女の眼が
私を捕らえる時
(裏切りの時間が襲ってくると
何度も体が覚えているはずなのに)
だのに貴女の声が美しく
抗う術すらただの遊戯の
端くれにしかならず
耐える事がまた
至極の愛情の叫びだと
今夜も独り 言い聞かす
願うなら至上の愛情を
求めるなら極上の可憐さで
突き詰めるなら至極の華美さを
宝玉の放つ艶の様に
私を煉獄の狭間で
掬い取って天空へ
投げ出して
貴女が卑しく裸族になる前に
私が激しく蛮族に堕ちる前に