君の顔はとても美しい
鬱蒼と幾重にも茂る
深い森の様な翳りが
何処までも何処までも
澄み渡る様な海の透明感が
果てしなく優しく包む
月光の様な懐かしい淡さが
如実に物語っている
しかしそれでも
私は未だ見た事の無い
君の本質を滲み立たせた
陰鬱な顔や
君の艶やかに振舞う
妖艶な顔や
乳呑児を愛でる
慈愛の顔を
もっともっと見てみたいと
切に願う
例えそれらの顔が
どうしても私が深入りできない
秘密な一時の闇の底にあろうとも
嗚呼 美しい君よ
私は訴える
君の全てに熱く滾る
この胸の中で暴れる
素直な感情の結晶を届けながら
嗚呼 美しい君よ
私は永遠に願う
私の全てを賭けながら
その裏側でひっそりと隠れる
君の本当の顔を
覗くまで
君の顔はとても美しい