◎気だるさに

物憂げな君の瞳に
私の微熱を混ぜて作った
あの日の愛情

交わしては育てた
揺らぐ未来に
微笑ましく目配せして
消えかける過去の
片隅に置いてきた憂いを
そして魅せる腕の
艶やかさ

気だるげな午後に
交わした伸縮自在な妄想と
君の瞳に私の下卑た嘘をかけて混ぜた
それからの未来を

私は君に向かって
とめどなく往生際悪く
叫ぶだろう
延々の時間を食い潰しながら
それが如何に情けないことだと知りながらも
ましてその行為が夢宴の中でしか
狂い咲けないと
解っていても

嗚呼
君だけに問う
私の何が足りないのかと

嗚呼
君だけに告白する
私の全てが君のためと

気だるげな午後に
呟く春の詩

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