物憂げな君の瞳に
私の微熱を混ぜて作った
あの日の愛情
交わしては育てた
揺らぐ未来に
微笑ましく目配せして
消えかける過去の
片隅に置いてきた憂いを
そして魅せる腕の
艶やかさ
気だるげな午後に
交わした伸縮自在な妄想と
君の瞳に私の下卑た嘘をかけて混ぜた
それからの未来を
私は君に向かって
とめどなく往生際悪く
叫ぶだろう
延々の時間を食い潰しながら
それが如何に情けないことだと知りながらも
ましてその行為が夢宴の中でしか
狂い咲けないと
解っていても
嗚呼
君だけに問う
私の何が足りないのかと
嗚呼
君だけに告白する
私の全てが君のためと
気だるげな午後に
呟く春の詩