何処までも深く
堕ち行く候
眼に写る
雷神の嘆きに
侵食され行く日常の韻律
楽観視に魅せた
姥桜の袂で舞う舞に
成果主義的完全主義者な思惑は
久遠の過去に捨て候
我が身に痛みが走る前
時間と雅が融合せしその時に
日の本の朝ぼらけ
少し悲しみ候
梅雨に魅せられし雨蛙
入道雲の足元で
未だ通じ蠢く悔恨と
郷愁感に物寂れし
初夏を願う
何処までも深く
堕ち行く候
どんな我が身に降りかかる
感覚の糸屑さえも
満腹な安堵を
与えてくれぬ候