捻れた昨日を
抱きしめて
今日を彷徨う
名も無き場所で
屈折した夢が嘲笑いながら
中途半端だと責め立てる
風でいたかった
ただの空っ風でいたかった
寧ろ旋風でいたかった
明日を飲み込んで
夢を飲み込んで
自分を飲み込んで
どこまでもどこまでも
肥大していく
果てない欲望に塗れているのに
鎌鼬になる勇気すら持てずに
今日も路地裏で震えてる
誰の目にも留まらなく
誰にも気付かれず
ただ吹き荒ぶだけだった
捻じれた自分を
嫌いながら
今日を彷徨う
名も無き場所で
強大なそれに憧れて
旋風になれず
今日も静かに
吹き荒ぶ
世界は今日も
涼しかった