苦しいのなら
死んでしまえばいいと
そう願いながら専ら生き続ける
宇宙塵にもなれない
この有機体
水酸化運動さえ
程遠いほど
涕いて涕いて
涕き喚いたとしても
片端な躍動が
魂に足枷を付けさせるから
そうして何時までも
躍進に向かうばかりな
振りがどこまでも
痛くて
水銀塗れの道程が
二酸化炭素ばかり説くので
化合物と廃棄物を孕んだ
この有機体の成れの果ては
水溶液には見えなくて
空を見上げた
あの瞬間に何故
引き返さなかったのかと
悔やみつつ
水素と酸素が穏やかに
結合して華開き
(生きてたって
死んでたって
どこまでも道は曲がっていて
時間と光が結合する
その最中に見た
菩薩は何時までも
青銅で)
湧いて起こる現象は何処か
手品の安売りのような
そんな下品すぎる感情に
呑まれて呑まれて
些細な変化も許さない
そうそれが私と言う
生産性の無い有機体で
苦しいのなら
死んでしまえばいいと
そう願いながら
専ら端なく生き続ける
宇宙塵にもなれない
この有機体は
酸化物に塗れながら
泪と言う水産物を
汚らわしくあざとく
零している
ただ 純水と言う名の
生きるを求めているだけなのに