聞こえてくる この帳の中から 見据えよと ただ一言 この夜の中に 何かがあるのだと言いながら しかし何も見せない その夜の身勝手さに 今日も心は流されて落ちる 生きながらにして 死に向かう運命なのは 重々承知 だからこそ 這うのだ 何処までも何処まで 気が済むまで 這うのだ この夜を 生きるだけで終らないように 自分を見失わないように 聞こえてくる 夜の深遠から 抗えと 深く ただ一言
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