悲しみを
黄金に変える術は
知らないから
だから感じるままに
泪を零すのだ
それが唯一の
混沌とした世界の中で
生きていく我等の
命の躍動
落ちる泪の落下速度に
心引かれながら
その最後瞬間までも
美しいと思える
そんな喜怒哀楽を欲しながら
永遠とも呼べるような
螺旋する魂の捩りが
そこはかとなく
泪を誘う
喜びを
光に変える術は
持っていないから
だから感じるままに
泪を流すのだ
それが唯一の
瓦解していく感情の中で
何かに飲み込まれないようにと
必死で世界に爪を立てる
我等の叫び
泪の中に逃げるな
泪の外に向けて
そう叫ぶ