降り続ける雪と
君が吐いた白い息
重ねてみれば
どこまでも
暖かい情景に
変わる
些細なことが
私を優しく包んで
君を輝かせる
当たり前すぎる事柄を
君が一つ一つ
愛おしく見せる
君と眺める夜景も
雪降る晩も
冷たく降り注ぐ雨の公園も
そして独り寂しく
蹲る深夜さえも
君が何時まで
傍に射てくれるか
それは解らないけれど
もし願うならば
君と命尽きるまで
その最後の時までも
傍で微笑んでいてくれたならば
きっと沢山の愛しい事柄が
優しく包んで
二人を何処までも
運んでくれるだろう
例えそれが淡い夢だと
しても
降り注ぐ月の光と
君の掻き揚げた長い髪の毛
透かしてみれば
何時だって
暖かい風景に