奇跡の中に妥協や
苦渋に満ちた怠惰があって
楽観していく人生の中
命の育みすら
尊すぎて目を瞑る
介入する雑音が瞬く間に
果てしない夕闇の中で華咲いて
言い訳すら商品と化し
怒号する正直さに
背を向けた
何が肯定されるべきか
解らないまま傾国に身を投じた
皇帝の様な身勝手さが
今宵一華咲かせます
歩く早さも皆無な程に
嗚呼 牛歩に近く
背負う熱意はどこか朧に
魂の明滅すら曇りはじめて
悔恨し続ける
今夜に満月の優しい光が
心に鮮やかに溶けて
道標としたあの
眩いばかりの桃源郷は
今しがたまた遠く遠く離れてゆく
何をしているんだと
自問自答しては
瓦落苦多なこの魂に鞭を振るう
これが詩人へと続く道ならば
これが詩人へと繋がる道ならば
どうして躊躇するのか
回転していく思考と本音の境界線
零す泪は何時だって
苦いはずなのに