笑いたまえ
笑いたまえ
私の言葉は無味無臭だと
私の思いは支離滅裂だと
石を持て
投げたまえ
投げたまえ
気が触れた放浪者の
戯言だと言い捨てながら
そうだ
全てが意味の無い戯言
されど
禍々しい程の
欲望と悔恨と概念と
残夢と朽ち果てぬ気概が
そこには
渦巻いている!
さあ
笑いたまえ!
笑いたまえ!
石を持て
投げたまえ!
投げたまえ!
そうして私は言葉の渦に
ますます喜び勇んで
飛び込んで行くのだ!
喜々として
この身を捧げるのだ!
どこまでもどこまでも
果てしなく荒れ狂う波の様な
言葉の渦に!