夜風が荒れ 木がざわめき 揺れる星達 流れる月 撓る古家 割れる地 さめざめと濡れる石畳 戸惑う月 人が寝息 夢が零れ 愛が掠れ 隠れる月 命が燃え 魂が涕き 流れ流れた 尊き想い出は 何時からか唯の御伽噺になり 歯を食いしばり砂と言う名の 泡沫を噛み締め 当てなく歩く からからと 乾いた心を 振り回しながら いつか 何かを いつか 夢を いつか 己を 叫びながら ざらざと 歩む
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