◎改竄

私の思考を
甘く改竄

嗚呼 相変わらず
今宵も変に酔いが回るのか

私の未来を
鋭く改竄

決して有効利用的核廃棄物
のようにでは全く無く
結局は産業廃棄物の不法投棄のような
甘い戯言の延長線上の失速の嘆き

私の決意を
笑って改竄

貴方の思考はどこか壊れていて
どうみても偽善の中の
箱庭的環境破壊にしか
見えないから
(見えないから
 どうしても急を要して作るよな
 八掛けの真実ばかりが
 私の胸を叩くのです)
笑って見過ごすしかできない

私の嘆きを
潔く改竄

嗚呼 今日も今日とて
うらぶれる我が人生の尊さと
ひと時の快楽の軽さを
天秤にかけながら
引き摺る情欲だって
無欲だって
なんだって
私は私を苦しめるしかできない

そう思うしかできない
何かの陰鬱ばかり
目に付いて

私は私を あわよくば 改竄
私は私を 投げ捨てて 改竄
私は私を 狂いながら 改竄
私は私を 切り捨てながら 改竄

(だから
 何時まで経っても
 真実を見つめる強さも
 真実を切り裂く弱さも
 真実を食い尽くす嘆きも
 真実を慈しむ発狂も
 解らず解らず
 涕き喚くしかできないのです
 きっと)

私は私に
甘く 鋭く 笑って 潔く
あわよくば 投げ捨てて
狂いながら 切り捨てながら
改竄ばかり繰り返す

嘘を嘘と知りながら
そこから逃げようともせず
ただただ
改竄していく日々の中で
生きるしかできない
私ですから

この詩に感想を書く          一つ上に戻る